認知症予防「脳×元気®」プログラムの有用性

■自治体で効果が実証されている『地域型認知症予防プログラム』をベースに開発

ICT×認知症予防「脳×元気」プログラムは、厚生労働省「認知症予防・支援マニュアル」に携わった東京大学高齢社会総合研究機構の矢冨直美先生が提唱する『地域型認知症予防プログラム』が開発のベースになっています。

 

『地域型認知症予防プログラム』は、認知症予防の意識向上と認知症になりにくい生活習慣を身につけることを目的しており、すでにプログラムがスタートしている自治体ではその効果が実証されています。

 

ICT×認知症予防「脳×元気」プログラムは、『地域型認知症予防プログラム』が提唱する4つのプログラム(ウォーキング、パソコン、旅行、料理)の中から「パソコン」と「旅行」を組み合わせて、パソコン事業者向けに開発されたものです。

■業界初!プログラムの有用性を学会発表

ウォンツ・ジャパンでは、プログラムのエビデンス(科学的根拠)について、プログラムの企画段階から重要視しておりました。

 

デビデンス取得に関しては、早期認知症の発見を目的とした診断支援システムなど医工学分野での研究実績を多数お持ちの東海大学 浅川毅先生と共同研究・調査を進めています。

 

直営教室「パソコン教室ウォンツ!★福井本校」において、ICT×認知症予防「脳×元気」プログラムを受講中の生徒さまを対象に実施した研究調査を実施し、プログラム参加者に対する効果の優位性が認められました。

 

その調査研究をまとめ、2014年5月にITヘルスケア学会 第8回年次学術大会(東京)にて、論文「認知症予防を目的としたパソコン教育手法の効果と有用性」を発表しました。

 

パソコン教室向け認知症予防プログラムとしては、日本で初めてエビデンス(科学的根拠)について学術論文の発表を行いました。

2014年5月 ITヘルスケア学会 第8回年次学術大会にて学術発表
2014年5月 ITヘルスケア学会 第8回年次学術大会にて学術発表

■プログラムの有用性に向けた研究調査の概要

授業は毎週1回行われ、各月第1,3授業終了後、担当講師が観察法による採点を実施。

 

なお参加者には事前に本研究の趣旨を説明し、書面によるインフォームドコンセントを得ています。

 

また観察法による採点が行われた後は、評価者である担当講師による定例会議を行い、評価者によるばらつきを少なくすることに努めています。

 

2014年2月には被験者に対して、筆記によるアンケート調査を実施しました。

 

・被験者:男性:5名、女性:12名の合計17名

     平均年齢:64.8歳(最高齢78歳、最年少55歳)

 

・実施期間:2013年10月2日〜2014年2月5日(計11回)

 

・観察者:担任講師とサブ講師のダブル評価

 

・評価項目:脳の認知機能が活性化しているときに表れる外的変化を10項目に分類し、5段階評価で採点を行いました。

カテゴリ 項目 機能
いきいき度  a:表情・笑顔、感情の変化

他人への関心・協調性・積極性

(社会参画)

b:身なり
c:発言頻度
人とのつながり d:コミュニケーション
e:休息中の会話(発言)
f:周囲とのコミュニケーションの取り方
g:与えられた役割への積極性
認知機能 h:前回の授業内容の記憶度 

エピソード記憶 

i:授業での取り組み 

注意分割機能

j:10分前到着と準備

計画力・自己管理

■プログラムの有用性に向けた研究調査の結果

今回の調査結果により、下記のことがわかりました。

 

  • 10項目のすべてにわたり継続的な数値の上昇
  • 平均スコア 第1回目:2.7 ⇒ 第11回目4.5

 

これらのことより、ICT×認知症予防「脳×元気」プログラムは、

脳の認知機能の活性化に有効な作用を及ぼしているものと言えます。

 

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また終盤に行ったアンケート調査では、下記の回答が得られております。

 

これは認知症予防では要ともいえる、

認知症になりにくい日常行動の「自主的習慣」の形成に、

本プログラムが貢献していると考えられます。

 

質問1「仲間と学ぶレッスンは楽しいですか?」

⇒  「楽しい / まあまあ楽しい」 回答率 100%

 

質問2

「入学前と比べて、考える、手順を思い出す、人と話す、

 といった行動を習慣的に行うようになりましたか?」

⇒ 「習慣化している / まぁまぁ習慣化している 」回答率71%

 

質問3

「パソコンを習慣的に使うようになり、生活の中で変わったことはありますか?」 

⇒ 子供とメールなど、パソコンでいろいろなことをやっています

⇒ 家族での会話が多くなった、会話についていけるようになった

■まとめ

  • 全国自治体で効果が実証されている『地域型認知症予防プログラム』を土台に開発したプログラムです。
  • パソコン教室向け認知症予防プログラムとしては、日本で初めてエビデンスについて学術論文の発表を行いました。
  • 認知症予防では大事な認知症予防につながる行動の「自主的習慣化」の達成にも貢献しています。